mixiについて思うこと

ソーシャル・ネットワーキング サービス『mixi
mixiは、2004年2月に開始した日本初のソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)です。企画当初より、「居心地の良いサイト」「身近な人や、趣味・興味が同じ人との交流」をコンセプトに開発が行われ、今では1401 万人以上の方にご利用頂いています(2008年3月31日現在)[mixi会社概要ページより引用]

自分がmixiを知ったのは2年前で、高校時代の友人に誘われたのがきっかけだった。それまでもlivedoorのほうでブログをやっていたのだが、mixiに入会してからはブログを閉鎖してmixiのみで日記を書くようになった。私を誘ってくれた友人は次々と高校時代の同級生達を引き入れてきて、マイミク(友人登録)は高校の同級生が9割を占めるように。また実名登録をしていたことで小学校の頃の友人、幼稚園の頃の友人(これには驚いた)にサイト内で出会い、これらの人もマイミクに。あと兄弟、知り合い数名。
SNSサイトの使い方は人によって様々だろう。身近な友人たちとの交流、会社/サークルの人との情報交換、現実では会ったことのない同じ趣味をもつ人との交流などなど。私の場合、離れた場所に住んでいる同級生たちの現状を知る、というのが主な使い方。あとは、好きな歌手や趣味のコミュニティを見て情報を仕入れたり。
さて、自分の現状を言うと、いまmixiのほうではまったく日記を書いていない。1ヶ月に1回何か書けばいいほうか?マイミクの人を見てみても、20人近くいるなかで頻繁に更新するのは3人くらいで、あとはまったく書かなくなった。1年前くらいまでは毎日のように更新して他の人の日記にもコメントをつけていたのに。
まず、今の私にとってmixiは凄く居心地が悪い。なぜか。色んな種類の知り合いがマイミクにいて気を遣うから、というのが1番。日記を書いてみると「この人はあまり良く思わないだろうな」という人が思い当たることがよくある。家族に知られたくない情報もある。あの人には知られたくないなと思っていることが、どの友人から回りまわって伝わるか分からない。ではそういう深い内容、正直な意見はふせて、日常を面白おかしく書けばいいじゃないか、ということになる。しかし、正直なことを書けない状態ならSNSなんてやめて日記帳でも用意してせこせこ書いていたほうがましだ。
最近このような意見をもつユーザーが増えたのか、日記を公開する相手を選べるサービスというのが始まった。日記を読ませる相手をあらかじめ選ぶ。選ばれなかった人は日記が書かれたという事実すらわからない。なるほど、これなら気を遣わずに日記を書ける。しかしここまでしてmixiで日記書きたいかー?この機能はまだ使ったことがないし、これからも使うことはないだろう。
足跡機能(自分のページを訪れた人の名前が時間とともに記録される)、最新ログイン状態表示(5分以内、1時間以内、などログイン状態が表示される)など全て人に監視されているようで居心地が悪い。試験が迫っている友人が日記を書いていた。「これからはログインを控えます。表示が5分以内になっていたら笑ってやってください」私はこの文を読んで笑えないくらい、これらの監視機能に辟易している。
ネットであるにも関わらず人間関係の面倒くささが存在し、さらに自分の行動が逐一記録されるという煩わしさ。私を含めマイミクの20人近くが日記を書かなくなった原因はこのへんにあると思う。mixiに限らずSNSサイトではありがちなことか。コメントつけないで足跡だけ残ってると悪いな、とか。気にする人けっこういるんじゃないだろうか。mixi依存症に陥る人々、という記事を前に見かけたことがある。マイミクメンバーの日記を巡回してコメントをつける作業に何時間もかかったり、常に「最新ログイン5分以内」状態だったりするらしい。そういう人は急にアカウントを消去してしまう場合が多々。バーンアウト?疲れてしまうんだろう。お気楽に楽しめてるうちはいいが、「コメント返し」「バトン消化」「日記公開メンバー選択」など一度気になると楽しい気持ちより先に疲れがたまる。
mixiやってる?じゃマイミク申請しとくね!」初対面の人とのやり取りでこの言葉が使われる頻度もかなり少なくなってるのではないだろうか。電話番号やメアドに比べて「マイミク」ならお手軽さがあるし、交流のきっかけとしては最適なツールだったといえる。その場で話さなくても日記を通して相手のことを知ることができるし、繋がりが途絶えることがない。mixiやってないと置いてかれる、マイミクが多いのがステータス、みたいな空気も一時期あったのではないか。コミュニケーションツールとしてのお手軽さ、そして完全招待制という優越感。これらがmixiが流行った原因だろう。一見さんお断りみたいな雰囲気。これだけユーザーが増えればそんなものは一切崩壊してしまっているようなものだが。
先日セカンドライフについて偏見で塗り固められたような日記を書いてしまったのだが、その日記に関して「mixiもなんで流行ったか分からないサービスのひとつだ」という意見を目にしたので思っていることを書いてみた。
mixiはこれからどうなるのだろう。mixiへの期待、関心度を素直に表す指標のひとつに株価があると思うが、mixiの株価は2007年9月70万円から上昇し続け2007年末から2008年初めにかけて200万円でピーク、それから下がって現在70万円前後に再び落ちてきている。ブームが過ぎ去って様子見の状態に入っている感じだろうか。当分の間は新規サービスにとって替わられることなないだろうけれど、市場は飽和状態、現在1400万人の人が登録しているらしくこれ以上利用者が増えることもないだろう。あとはユーザー離れを防ぐべく利用者の意見を取り入れた改善を続けていくのだろう。
人間関係の煩わしさ。監視機能の煩わしさ。これすべて身近な人とmixi内で関わってしまった自分の責任といわれればそれまでだが。これらから逃れるべく完全秘密なこのブログで文章を書くに至る。完璧ストレスフリー。ここ4年くらいは色んなサイトで文章を書いているのだが、文章を書きたい欲求があってこれは捨てられない。駄文をぐだぐだと長々書くことがストレス発散になるみたい。趣味だなもはや。身内バレしたらまた逃げようかね笑